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P‐LOG エメラルド編

#21
キンセツシティのポケモンセンターにちょっとかわったオヤジがいました。近くにいた女の子の話によれば「ヘンなことを言ったりするおもしろくて忘れられない存在」だそうです。

「わし、メルヘンオヤジ。とてもいい話するよ。わしの話聞きたい?」
「はい!」
「学校ってのんびりだよねー。そう思わない?」
「のんびり??」
「あと思ったんだけどさ…120色のクレヨン買ったんだー。いいでしょう?」
「120色!?すごーい!!持ってるだけで使わない色とかありそう」
「あと思ったんだけどさ…鑑賞っておもしろいよねー。そう思わない?」
「ナニ鑑賞??」
「あと思ったんだけどさ…海の底ってどうなってるのかなー。一度でいいから見てみたいなー」
「ええ、ワタシもぜひ見てみたいです!」

「あと思ったんだけどさ…トサキントってのんびりだよねー。そう思わない?」
「はい…」
「あと思ったんだけどさ…旅に出たいなー。どこかいいところ知らない?」
「はい……」
「あと思ったんだけどさ…秘密基地っていいよね!なんかわくわくしてこない?」
「はい…………」
「そのぐらいかな…また話しようね!バイバイ!」
なんか正体不明の疲れが…

『ジャリ道走れば心もはずむ!「サイクルショップ カゼノ」』
「こんにちは〜、自転車くださーい!」
「…おや?こりゃまた、ずいぶん元気そうなお客さんが来たのう!私は人呼んで、ミスターカゼノ。このサイクルショップのオーナーさ!君のランニングシューズ、ものすごく汚れているけど、どこか遠くからやってきたのかい?」
「ワタシ、ミシロタウンから来たんです!靴はそんなに汚れてないと思うけど」
「フムフム…なんとミシロタウンからはるばると!?すごい遠くからじゃないか?私の自転車があれば、心地よい風を感じながら楽にいろんなところへ行けるのに!よーし!君に自転車をあげよう!」
タダ?ラッキー!!

「いや、ちょっと待て!」
彼の細い目がきらりと光り、ワタシは思わずモンスターボールに手を伸ばしました。
「自転車には2種類のタイプがあるのを忘れとった!それはな…マッハ自転車とダート自転車だ!マッハ自転車は全身で風を感じたい人に!ダート自転車はテクニックを楽しみたい人に!おじさん親切だから、君の好きなほうをあげちゃうよ!さあ!どちらを選ぶ?」
「アハハ…最近、不意打ちとか多いんで。じゃあ、マッハ自転車にします!」
「もしも別のタイプと交換したくなったときには、いつでも私に声をかけてくれ!」
気前のいい人で助かりました。

とりあえず東のほうから回ってみることにします。118番道路は海ですぐ行き止まりになっていました。バトルでミリア(マッスグマ♀)がLv.21に、トッド(キノココ♂)がLv.20になりました。
現在の実働メンバーは4匹しかいないので経験値も集中しすぎてしまうし、そろそろ新しい仲間が欲しいところです。

おこづかい032864円  プレイ時間028:06  ポケモン図鑑031匹  バッジ2個
ゲットしたポケモン/なし



#22
「ティロリロリン♪ティロリロリン♪」
ふわああぁ〜、電話ぁ?こんな朝早くからいったい誰よぉー?

「はぁ?カントー…?こっちに直接送ってもらえません?」
「え?無理!?取りに行くの?ところであなた…誰?」
「アズサ…さん?」

P‐LOG ファイアレッド編

#22
というワケで、ワタシはマサラタウンに帰ってきました。なにもかもが懐かしい……
…とかなんとかいってる時間はありません。期限は今日1日です。トキワシティへと急ぎました。

「ギャオォン!」 「クアァーオ!」 「ピッカー!」 「ピクシー!」 「フアンファン!」
「ザード(リザードン♂)、ララ(ラプラス♀)、カチュ(ピカチュウ♀)、イクシィ(ピクシー♀)、ナッチ(ナッシー♀)、みんな元気そうね!ザーグ(ゲンガー♂)はトモカ(ルビー1)のところにいるんだっけ」

預かりシステムのボックスを確認してみると、アズサさんから聞いたとおりタマゴが4個並んでいました。時間を節約するため、自転車に乗ってカントーをめぐることにします。タマゴは割れないように1個ずつクッションで包み、用意しておいたリュックに入れました。用心棒としてハンドルの上にカチュを乗せ、移動用にじんすけ(カモネギ♂)をボールに収めて連れていきます。
サカキは今もなお、トキワのジムリーダーをしているようです。トキワの森はあいかわらずポケモンたちの鳴き声でにぎやかです。ニビシティのタケシさんは大岩の上に腰を下ろし瞑想中でした。ズバットの襲撃を受けつつオツキミ山を抜け、ハナダシティに着きました。カスミもかわらず元気そうで、声を張り上げジムトレーナーをしかりとばしていました。マサキさんは仕事中で、パソコンの前で何事か考えこんでいる様子でした。

マチス大佐の顔を見に行こうとクチバシティに入ったとき、カチュが突然一声長く鳴きました。
「ピーカ――!」
「どうしたの、カチュ?」
自転車を止めるとカチュはハンドルから跳びおり、一方向を向いたまま動こうとしません。ワタシはタウンマップを取り出して確認しました。クチバから西北西の方角です。
この方角は……トキワ、トキワの森!

空を飛ぶを使ってトキワに戻ってきました。ワタシがまだトレーナーになりたてのころ、カチュに出会ったのもこの森でした。今朝ここを通ったときとは違って、森は不思議と静まりかえっています。あたりのポケモンたちは息をひそめてこちらの様子をうかがっていました。

静寂の中を歩くうち、ワタシは背中にわずかな振動を感じてリュックを降ろしました。タマゴのひとつが動き出していたのです。その動きは次第に大きくなり、程なくカラにひびが入りはじめました。ワタシは祈るような気持ちでタマゴを見つめました。
「ピチュ!」
カラを割って元気よく飛び出してきたのは、静電気の青白い火花に包まれたピチューでした。その小さな鳴き声が森に吸い込まれていくと、ポケモンたちがいっせいに鳴き出しました。それはまるで彼の誕生を祝福してくれているかのようでした。カチュもうれしそうに跳びはねています。
そのときワタシの頭に真っ先に浮かんだのは、ありふれた名前…それはかつてトキワの森で生まれ、二人のトレーナーとともにこの世界の危機を幾度も救ったという、一匹のピカチュウの名前でした。
「ピカ」
「ピカ…そう、あなたの名前はピカ!トキワの森のピカよ!!」
ワタシはまだかえりたての彼が電撃をうまくコントロールできないことも忘れて抱きしめていました。
「ピチューッ!!」
「ふぎゃーっ!!」

夕暮れまで続けた特訓の末に、ピカはLv.15になりました。ピカもワタシももうボロボロです。タマゴの残り3個はジグザグマ、エネコ、チルットでした。大急ぎでマサラタウンに戻りました。
「トモカ〜!お待たせ〜!」
「どうしたんですか、そのかっこう!?ハカセ、さあ早く乗って!」
ワタシたちを乗せたトモカのルー(チルタリス♂)はふわりと浮き上がると、ホウエンに向けて急加速を始めました。ピカは昼間のバトルでかなり疲れていたようで、すやすやと眠り込んでいます。

お疲れさま、ピカ。いまはゆっくりおやすみ…

おこづかい032864円  プレイ時間028:10  ポケモン図鑑033匹  バッジ2個
ゲットしたポケモン/ピチュー、チルット



#23
無事新メンバーも加わり、ホウエン地方の旅も再開です。

『誰もが遊べるすてきなスポット!「キンセツゲームコーナー」』
スロットやルーレットがある本格的なカジノスタイルですが、ワタシはギャンブルに関しては興味ゼロです。クレーンゲームとかはないのかな?とか思っていたら、ぬいぐるみがダブったという女の子からアチャモドールを譲り受けました。
コインケースは一応ほしいので近くにいた人に聞くと、となりのお姉さんに聞いてみるように言われました。

ゲームコーナーから柵ひとつへだてた家にそのお姉さんはいました。
「あたしが自転車に乗れたら、カイナに行くのもすぐなのに…そして、カイナのフレンドリィショップでハーバーメールを買えるのに…」
「自転車もポケモンも持っていないんですね。じゃあ、上の道も下の道も通れませんよね…」

安らぎの鈴を持たせたピカを先頭に、学習装置を持たせたジョシュ(チルット♂)を最後尾にしてマッハ自転車にまたがり準備は完了、サイクリングロードに突入です!

どこにでもトレーナーはいるもので、自転車に乗ったトライアスリートが勝負を仕掛けてきました。出してくるのはコイルばかりなのでキラリン(アチャモ♂)が大活躍です。
シーサイドパーキングで途中休憩です。一人の男がワタシの自転車を見てこう言いました。
「おっ!その自転車、ミスターカゼノにもらったんだね!見ればわかるよ。だって君の自転車に…カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ、カゼノ………って書いてあるんだもん!あっちこっち乗り回して宣伝してあげるといいね!」
よくよく見てみると、確かに青いフレーム全体に地よりも少し薄い色で「カゼノ」という文字がびっしりと書き込まれていました。
実はなんかヤな自転車でした…
後半はビリリダマを出してくるトレーナーもいましたが、レベルが低かったので楽勝でした。
コースを降りたところには計測係がいて、ご丁寧にタイムを教えてくれました。ぶつかった回数が6回、かかったタイムが1分以上だそうで、もっと練習しろとか言われてしまいました。あれだけトレーナーからからまれれば時間がかかるのは当然なんですけど。
サイクリングロードでのバトルでキラリンはLv.21に、ピカはLv.16に、ジョシュはLv.10になりました。
ただ、ちょっと気になったのは、自転車に乗っていないサイキッカーが1人いたことです。いったいどうやって中に入り込んだのでしょうか?もしかして超能力?

カイナのショップでハーバ−メールを買い、キンセツシティに戻ってきました。
「それ!ハーバーメールでしょ!コインケースと交換してくれない?」
「はい!どうぞ!」
「うれしい!じゃ、コインケースと交換ね!」
コインケースをいただきました。街の散策の途中「転がる」の技教え人を見つけました。

『キンセツシティポケモンジム リーダー・テッセン あっかるい電気オヤジ!』
電気タイプのジムです。コイルに有利なアチャモもいるし、電気タイプの技に耐性のあるキノココやピチューもいるので、今回はいままでよりも楽そうです。
気をひきしめてジムに入ろうとしたとき、扉の前に少年が立っているのが目に入りました。ワタシにはそれが誰なのかはすぐにわかりました。
ミツルくん…!

おこづかい035838円  プレイ時間029:02  ポケモン図鑑033匹  バッジ2個
ゲットしたポケモン/なし



#24
「おじさん、お願いだから!自分がどれくらい強くなったか、このジムで試してみたいんだ!ね、ね、いいでしょう!?」
「まあまあ、ミツルくん!確かにポケモンと一緒に暮らすようになってから、君はずいぶん元気になった!だからって、いきなりポケモンジムに挑戦なんて無理してないかい?」
「無理なんかしてません。ぼくとラルトスが力を合わせれば、誰にだって勝てるはずです!」
ミツルくん……

彼はようやくワタシがいることに気づきました。
「あっ!ハカセさん!ぼく、あれから強くなったんだ!それをハカセさんにも、おじさんにもわかってもらいたいんです!ハカセさん、お願いです!ぼくと勝負してください」
「ミツルくん、ちょっと考えさせて…」
嫌な予感がワタシをためらわせました。
「ハカセさんがぼくと勝負してくれないと…おじさんにぼくが強くなったこと、わかってもらえないよ…」
「ハカセちゃんとやら。悪いけど、ミツルくんと勝負してあげてくれないかな?このままだと何を言っても聞いてもらえそうにないよ」
ミツルくん、そんな目をしないで…
ワタシは天を見上げて深呼吸をし、彼の目をじっと見つめました。
「わかった、勝負…するよ」
「ありがとう、ハカセさん。それでは…いきますね!」

ミツルくんはラルトスLv.16を繰り出してきました。彼が見せた自信に満ちた表情に、ワタシは胸をしめつけられる思いがしました。予感は外れてはくれませんでした。彼のポケモンはラルトスただ1匹のみ、しかもレベルが十分に高いとはいえなかったのです。
こちらはピカで受けて立ちます。ピカが先制で天使のキッスを見舞い、ラルトスを混乱させました。ラルトスの念力はピカにわずかなダメージを与えることしかできません。ラルトスはピカの電気ショックの一撃でHPが半分以下になり、混乱状態で自分を攻撃してさらにHPを減らしました。ミツルくんの表情がみるみる曇っていくのがわかりました。ワタシは心ならずもピカに最後の指示を出しました。
「……ピカ!波乗り!!」
「ピーチュ――!!」
ラルトスは波乗りを急所に受けて静かに倒れました。
ピカはLv.17に、学習装置を持たせていたジョシュはLv.11になりました。ジョシュは驚かすのかわりに歌うを覚えました。
「…………………………………………ぼくの負けです…」
がっくりと肩を落とした彼は、そう一言つぶやくのがやっとのようでした。

「おじさん…ぼく、シダケに戻ります。ハカセさん、ありがとう。やっぱりトレーナーってすごいんですね。ただポケモンを持っていて戦わせるだけじゃ、本当の意味でトレーナーにはなれないんだ……」
「ミツルくん、そんなにしょげることはないよ。これからもっともっと強くなればいいじゃないか!さあ、うちに帰ろう。みんな待ってるよ」
おじさんはこちらを振り返って言いました。
「なるほど、ミツルくんがポケモンを捕まえるのを見守ってくれたのはハカセちゃん!君だったんだね。よかったらシダケにも遊びに来てくれないか?ミツルくん、きっと喜ぶから」
2人は帰っていきました。ワタシはミツルくんの後ろ姿が小さくなっていくのをただ見ていました。
勝負には勝ったのに暗い顔をしているワタシを見たピカは下を向いてしまいました。ワタシはピカの頭を優しくなでてあげました。
「ピカ、あなたが落ち込むことはないのよ。誰も悪くなんか…ないんだから……」

どこからともなくエニシダが現れました。
「へへ…今の勝負、見ていたよ!君はあのミツルくんとかいう少年と友達なんだろう?」
「なに…?」
「それなのに手加減せずに戦い、見事に打ち負かした……うん!それでこそ本当のポケモン勝負というものだ!」
ワタシはエニシダをにらみつけ、思わず怒鳴りました。
「ワタシは!あなたにそういうこと、言われたくありません!!」
「私はそういうトレーナーが大好きだなー!……これからも応援しているよ!」
ピカが威嚇するのを気にも留めず、彼はへらへら笑いながらいつものようにどこかへ去っていきました。

ひざをつき、深くうなだれたワタシの目からは、涙がぽろぽろとこぼれおちていました。

おこづかい036798円  プレイ時間029:42  ポケモン図鑑033匹  バッジ2個
ゲットしたポケモン/なし

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