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P‐LOG エメラルド編

#9
『カナズミシティポケモンジム リーダー・ツツジ 岩にときめく優等生!』
カガヤキ(アチャモ♂、Lv.13)、ポチエナ♀Lv.13、ジグザグマ♀Lv.13、キノココ♂Lv.13の4匹、プラス他2匹でカナズミジムに挑戦します。

意を決してドアをくぐると、中は石造りの壁で細かく仕切られていて、まるで迷路のようになっていました。入ってすぐのところにスーツ姿のおじさんが立っています。
「元気しとぉや!!いきなりだが、君ぃ!チャンピオンを目指してみないか!僕はトレーナーじゃないけど、勝つためにばっちりアドバイスできる!」
「あ、別にアドバイスとかいりませんから」
「よし、決まった!いっしょにポケモンチャンピオン目指そう!トレーナーの目的といえばジムバッジを集めることだろう。だがジムリーダーは手ごわい!そこで僕の出番というわけだ!君にばっちりアドバイスするよ!ここのジムリーダー、ツツジは岩タイプのポケモンの使い手!岩タイプは頑丈だけど、水タイプや草タイプの攻撃は苦手なんだよ!ジムリーダーに勝てたら、また僕に話しかけてくれよ!じゃ、きばってこォー!!」
なんか勝手な人だなぁ…

短パン小僧のイシツブテLv.10をジグザグマで倒して先に進むと、短パン小僧と山男の2人が勝負を仕掛けてきました。話に聞いていたとおり、2人連れではないトレーナーとのダブルバトルとなりました。
彼らはイシツブテLv.8を2匹ずつ、計4匹を繰り出してきましたが、ジグザグマの頭突きとキノココの宿木の種や吸い取るで次々と倒していきました。

奥に進むと、まわりよりも一段高くなったところにワタシと同い年くらいの女の子が立っていました。きちんと結い上げた黒髪、ブルーグレーのショート丈のワンピ−スに赤いタイツというその姿は、荒々しい岩のバトルフィールドには似つかわしくない雰囲気です。
「あなたは…?」
「わたくし、カナズミポケモンジム、リーダーのツツジと言います。トレーナーズスクールで学んだこと、勝負に生かしたくてジムリーダーになったの。あなた、どのようなポケモンでどんな風に戦うのか、わたくしに教えてくださるかしら?」

ツツジさんはイシツブテLv.12を繰り出してきました。ポチエナの噛み付くの連続攻撃でひるませつつ、あと一歩のところまで追い詰めましたが傷薬で回復され、再度の噛み付くで倒しました。
次のイシツブテLv.12もやはり傷薬を使われたものの、キノココの吸い取るでそれほど苦もなく倒すことができました。キノココはLv.14になりました。

いよいよツツジさんの最後のポケモン、ノズパスLv.15です。ワタシはジグザグマを出しました。砂かけと鳴き声を使い、カガヤキにつなげる作戦でした。ところが砂かけの最中にノズパスのとおせんぼうが決まり、ジグザグマは退路を断たれました。ワタシの考えは甘かったのです。
ジグザグマは相手の命中率と攻撃を限界まで下げたあと、傷薬で耐えながら頭突きで攻撃し続けます。ノズパスの岩石封じをくらって素早さが下がり、先手を取ることもできなくなりました。バトルは長引き、頭突きのPPが切れました。こちらのしっぽを振るとあちらの硬くなるとで膠着していたときでした。ノズパスの体当たりが急所に当たり、ジグザグマは力尽きました。
「無理させてゴメン……決めて、カガヤキ!!」
後を受けて出たカガヤキは火の粉で火傷を負わせつつ、少しずつ相手のHPを削っていきます。すでに傷薬を使い果たしていたツツジさんのノズパスは、ついにその動きを止めました。カガヤキはLv.14になりました。ジグザグマの犠牲の上での苦い勝利でした。

「わたくし、負けたのね…もっと多くのことを学ぶ必要があるみたい…わかりましたわ、ポケモンリーグの決まりでは、ジムリーダーに勝ったトレーナーにこれを渡すことになっています。どうぞ、ポケモンリーグ公認のストーンバッジを受け取ってください」
ストーンバッジと賞金1500円、そして技マシン39「岩石封じ」をいただきました。彼女は少しだけ落ち込むそぶりを見せましたが、その澄んだ瞳はしっかりと明日を見据えているようでした。
「それだけ強いなら、他のポケモンジムにも挑戦したらどうかしら?多くのトレーナーと勝負をすることで、様々なことを学べるはずよ」
「ありがとう、じゃ!」

「うおォ!見事な勝利!!僕の応援が良かったのか!?よし!君のトレーナーカードを見たまえ!さっき手に入れたストーンバッジがきちんと記録されているだろう。つまり…君はチャンピオンへの階段を一歩上ったんだ!ごったましィー!!」
アドバイザーのおじさんはとりあえず無視して、瀕死状態のジグザグマを回復させるためポケモンセンターへと急ぎます。

「どけー!どけどけー!!」
「待ってぇー!その荷物を返してぇぇぇー!!」
デボンコーポレーションのほうから男がすごい勢いで飛び出し、それを別の人が追っていきました。

ワタシにはそれにかまっているほどの余裕はありませんでした。

おこづかい007800円  プレイ時間012:38  ポケモン図鑑019匹  バッジ1個
ゲットしたポケモン/なし



#10
ポケモンたちの回復は済んだし、昨日の騒動が気になるのでちょっと見に行ってみます。

「ああ、きみは!トウカの森で助けてくれた素敵なトレーナーじゃないですか!」
「ああ、あのときの『ひやー』とか叫んでた人…」
「お願いです!アクア団に奪われたデボンの荷物、取り返してください!あれがないと…私、とても困るんです。さっきの怪しい奴は向こうのトンネルのほうに逃げていったと思うのですよ」
なんかこの人に会うとロクなことがないなぁ…

せっかく居合い切りが使えるようになったので、さっそくジグザグマに覚えさせてみました。行く手を阻む細い木や、生意気な感じのお坊ちゃま・お嬢様コンビなんかもついでに切り払って木の実を回収しました。ジグザグマはLv.14に、キノココはLv.15になりました。
トンネルの入り口脇でおじいさんがなにやら騒いでいます。
「あああ、なんということだ!ピーコちゃんと散歩をしていたらいきなりおかしな奴がやってきて、わしのかわいいピーコちゃんが奪われてしまったのじゃ!うおー!ピーコちゃーん!」
この人も被害者のようです。モヤのかかったトンネルの奥に進むとアクア団の男とキャモメがいました。このキャモメがピーコちゃんというわけですね。

「来るのか?来るなら来いよ!」
アクア団の男は挑発しながらも、じりじりと後ずさりしています。やる気があるんだかないんだか…
「えーい、くっそー!奪ったポケモンは何の役にも立たないし、いいところへ逃げ込めたと思ったのに、このトンネル行き止まりじゃねーか!やい!おまえ!俺と勝負するんだな!?」
あたまイタイ……
アクア団のポチエナLv.11はこちらのポチエナの遠吠えと体当たりで撃沈!あいかわらずの弱さです。
「おかしいなあ…リーダーの話では何かの荷物をデボンから盗んでくるっていう、楽な仕事だったはずなのに…ちぇっ!こんなもん返してやらあ!」
アクア団の男はデボンの荷物を置いて逃げていきました。

先程のおじいさんが事態が収まったのを感じてこちらに近づいてきました。
「ピーコちゃん!無事でよかった!あんたはピーコちゃんの命の恩人じゃよ!わしはハギというのじゃが、君は…?」
「ワタシの名前はハカセです!ピーコちゃんを助けたのはついでですけど…」
「…そうか、ハカセちゃんというのか!本当にありがとうよ!これから先、困ったことがあったら遠慮なくわしに言っとくれ!いつもはトウカの森の近くにある浜辺の小屋にいるからの!さあ、ピーコちゃん、わしらのおうちに帰ろうな!」
「ピひょーっ!!」
ハギ老人は安心した様子でピーコちゃんを連れてトンネルを出て行きました。

トンネルの作業員詰所で聞いた話によると、カナシダトンネルは掘削用の機械が周辺のポケモンに悪影響を与えることがわかったために、工事が中止となったということでした。どうしてもシダケに行きたい人だけが、ポケモンに影響のないように人力で少しずつ掘り進めているそうです。
トンネルを使わずにシダケタウンに行くには、海を渡ってムロからカイナ、キンセツを経由するルートしかないそうです。

とにかく進めるほうに進みましょう。次の目的地はムロタウンで決定です。定期便も出ていないようですし、ここは船乗りのハギ老人に頼むより他にありません。

おこづかい011544円  プレイ時間013:15  ポケモン図鑑019匹  バッジ1個
ゲットしたポケモン/なし



#11
泥棒騒ぎも一段落したことだし、104番道路のハギ老人の小屋に向かいます。

「ああ!どうでした、デボンの荷物は…?」
「『ひやー』の人」
お礼にスーパーボールをもらったあと、デボンコーポレーションに案内され、3階の社長室に通されました。
「ところで…きみが取り戻してくれた荷物、そいつをカイナシティの造船所、つまり船の工場へ届けて欲しいのです!またおかしな奴らに奪われてはたまりませんからね。えへへ…よろしくお願いしますよ」
「『えへへ』って…」
「それがヒトにモノを頼む態度かぁ〜っ!!(激怒)」
「わしがデボンコーポレーション社長のツワブキだ!君のことはさっき聞いたよ!なんでも、うちの研究員を二度も助けてくれたとか」
「社長さん、あの人ホンットに失礼なんですよ!」
「…で、そんなすごい君に頼み事をしたいのだ!君は荷物を届けにカイナの造船所に行くんだろう?」
社長が社長なら、社員も社員だ……
さらに、ムロタウンにいるダイゴという人に手紙を渡すという仕事も上乗せされてしまいました。ポケナビを渡されたワタシは、社長のあまりに尊大な物言いにじっと怒りをこらえていました。
2階は研究室になっていて、新型のモンスターボールやポケモンと話せる機械といったものを研究していましたが、なかなかうまくいかないようです。ポケモンの化石を再生する装置の開発には成功したそうです。

ビルを出たところで白衣の研究員に呼び止められ、ポケナビに新機能を追加してくれました。エントリーコールという機能で、名前を登録した相手と遠く離れていても会話ができるそうです。あの傲慢な社長相手にテストをさせられました。とにかく当分は困った人たちの顔を見なくてすみそうです。
ただひとつ気になるのは、「最近はアクアだのマグマだのといった、怪しげな連中があちこちで悪さをしてるらしい」という社長のひとことです。

長旅に備えてショップでモンスターボールを買い込み外に出ると、ユウキくんがあたりを見回しているのが目に入りました。
「ユウキくん、何してるの?」
「おっ、ハカセ!ポケナビにエントリーコールをつけてもらったんだな!じゃあオレたち、お互いに呼び出せるように名前を登録しておこうよ!」
「あ、そうだね!」
ひょっとしてユウキくん、ワタシに気があるのかな?
「そういえばハカセ、さっきトウカの森でハギ老人とすれちがったよ。たぶん…浜辺の小屋に戻るところだったんじゃないかな!えーと…それよりハカセのポケモン図鑑はどう?ちょっとはページ埋まったか?オレはすごいよ!」
「ふーん」
「どうだ、ポケモン勝負でその成果を試してやろうか?」
「ワタシ、今そんな気分じゃないしー」
「なんだよ、持ってるポケモンに自信がないのか?」
ちょっとイライラしていたワタシのリミッターが吹き飛びました。
「どうだい、オレとここで勝負をしてみるか?」
「……あなたがどうしてもって言うからよ!」
「トレーナーになりたてだって手加減はしないからな!」

ユウキくんが最初に出してきたのはマグマッグLv.13です。ワタシはポチエナを出しましたが、あくびにほんろうされ、カガヤキと交代させながらの体力の削りあいになりました。先に倒れたのは、火の粉やスモッグをくらったこちらのポチエナのほうでした。ワタシは再びカガヤキを出し、ひっかくでマグマッグにとどめを刺しました。カガヤキはLv.15になりました。
次のミズゴロウLv.15はジグザグマの頭突きとキノココの吸い取るで倒しました。

「どうよ、ワタシの実力!」
「へえ…なかなかやるじゃないか。そういえばさっきすれちがったハギ老人だけどな、ハカセは引越してきたばかりで知らないかもしれないけど、昔はすごい船乗りだったんだ!」
「そんなの、もうとっくに知ってるって…」

ポチエナのレベルが他よりも低いので、アイテムの回収をしつつ、野性ポケモンとのバトルでレベルを上げます。ポチエナとジグザグマがLv.15になりました。
明日こそはハギ老人の元へ向かいます。

おこづかい010894円  プレイ時間014:30  ポケモン図鑑019匹  バッジ1個
ゲットしたポケモン/なし



#12
ハギ老人の小屋に着きました。
「こんにちは〜!」
「ピー、ピひょろー!」
「こらこら!待て待て、ピーコちゃん!」

……二人だけの世界がまぶしいです。
「お〜い、おじいちゃ〜ん!戻ってきてぇ〜!!」
「おや?君は確かピーコちゃんを助けてくれたハカセちゃん!その節は世話になったのう!」
事情を説明します。
「…なぬ?船に乗りたいとな?ふむふむ?ムロに手紙を届けて、カイナへ荷物を届ける…なんだか忙しいのう、君は。じゃがそれくらいおやすい御用だ!わしに任せておきなさい!ではまずムロに向かうとするか!」
「はい、お願いしまーす!」
「ムロタウンか、よっしゃ!行くぞピーコちゃん!」
さっそく小屋の前のさん橋から船に乗せてもらいました。ハギ老人の船は一見ごく普通の漁船に見えましたが、その外見に似合わず、まるで空を飛んでいるかのようなものすごいスピードで海面を突き進み始めました。

洋上で突然ポケナビが鳴りました。
『おお、ハカセか!』
「……パパ!」
『おまえは今どこにいるんだ?』
「…うん、いま海の上。これからムロタウンに行くところなんだけど…」
『…そうそう、デボンのツワブキさんからポケナビの事を聞いたもんでな、ちょっと呼び出してみたんだ!元気でやってるならそれでよし!じゃあ、気をつけてな!』
パパ、ホントはワタシのこと、心配してくれてたんだ。ホウエン地方のジムリーダーになるんだって言ってうちを出てって…それからぜんぜん連絡くれなかったのに。
ちょっと…うれしいな。

「ほい!ムロに到着!確かダイゴとやらに手紙を届けるんだったな!」
「すぐ戻ってきますから、ちょっと待っててくださいね」

『ここはムロタウン 青い海に浮かぶ小さな島』
島の南側を回ってみました。島の人々からボロの釣り竿やシルクのスカーフをいただきました。ポケモンバトルを挑まれることもなく、平和でのんびりとした時間が流れていきます。
「ムロタウンって小さな島だから、何かがはやりだすとみんなすぐにまねをするのよね」
「へぇー、そうなんだ」

「僕、はやってるものが好きで、いつもチェックしてるんだ。ねぇ、『たかい じてんしゃ』って知ってるかい?もちろん知ってるよね!だって今、『たかい じてんしゃ』が大流行してるからね!君のまわりでも『たかい じてんしゃ』がはやってるだろ?」
「ううん、そんなの聞いたこともないよ」
「え?はやってないの!?じゃあ、今何がはやってるか聞かせてよ!」
「あなたは知らないでしょうけど、いまホウエン的には『いろちがい アチャモ』が大流行なの!」
「え?『いろちがい アチャモ』?…あ!あぁ!知ってる、知ってるよ!もっ、もちろん知ってるさ!『いろちがい アチャモ』だろ!いいよね!『いろちがい アチャモ』って!今すごくはやってるよね。僕が知らないはずないじゃないか!『たかい じてんしゃ』なんてもう時代遅れ、今は『いろちがい アチャモ』の時代だね!」
ニヤリ!

集会所の中はいかがでしょうか?
「今のはやりって言ったら、やっぱり『いろちがい アチャモ』よね!『いろちがい アチャモ』のない生活なんか考えられない!」
「私はポケモンにも『いろちがい アチャモ』を教えてるんだけど、これがなかなか大変なのよねー」

「今はやりの『いろちがい アチャモ』のことを調べてるんだけど、『いろちがい アチャモ』と『おふろ』ってのは深い関係があるっていうのは本当のことなのかい?」
「ここだけの話…実はオオアリなんですよ!(嘘)」
「お!やっぱりそうなのか。これでおじさんもまた一歩流行に近づいたぞ!」

本棚には「良い『いろちがい アチャモ』と悪い『いろちがい アチャモ』」、「『いろちがい アチャモ』とポケモンの関係」、「役に立つ『いろちがい アチャモ』」といった、『いろちがい アチャモ』についての本がずらりと並んでいます。部屋の壁には、「『いろちがい アチャモ』のほほえみ」という題名の絵がかかっていました。

「海の向こうではもっと『いろちがい アチャモ』がはやってるのかな?」
「『いろちがい アチャモ』のテレビっていうのはやってないのかのう…」

「ボクは 『いろちがい アチャモ』のグッズをいっぱい集めているんだ!『いろちがい アチャモ』人形とか、『いろちがい アチャモ』洋服、『いろちがい アチャモ』の絵本なんかも持ってるよ。いいだろー!ほしくてもあげないよー」

「僕、最近はやりの『いろちがい アチャモ』を見たんだ。いいだろ!すごかったよ、本物だぜ!」
「いや、君の見た『いろちがい アチャモ』は本物じゃないね!本物はもっとキレがあるというか、美しいというか…まあ、とにかくもっとすごいんだよ!」

「ほーら、ごらん!これが正真正銘、ホンモノだよ〜!!」
「チャモ☆????」

おこづかい010894円  プレイ時間015:39  ポケモン図鑑019匹  バッジ1個
ゲットしたポケモン/なし

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