INDEX 目次前項

P‐LOG エメラルド編

#97
『ここはバトルファクトリー! 探せ!最強ポケモン!』
分厚い金属製のドアがせり上がり、ワタシはビルの中に入りました。

「種類に騙されて、弱いポケモンと交換しちゃった…ボロ負け……」
「ダメダメねー!トレーナーがいいポケモン持ってたら、戦いのあいだにチェックしとかなきゃ!」

コースはシングルとダブルの2種類があります。今回はシングルのほうを選びました。
「トレーナーの知識を測る場所!!バトルファクトリーにようこそ!バトルトレード・シングルへのご案内はこちらです!」
メガネをかけた白衣姿の男性から説明を受けます。ここで行われるのは、「バトルトレード・シングル」というイベントです。
まず最初にポケモン3匹を借り、シングルバトルを行います。戦いに勝利すると、一度だけポケモンをトレードできます。ただし、相手から受け取るポケモンの強さは確認できません。また、挑戦を始めたときに借りたポケモンの並び順が、トレード後も引き継がれます。
バトルとトレードを繰り返し、7連勝するとバトルポイントがもらえます。

ここまで聞いて、ワタシははたと気づきました。ルールがカイナシティにあったバトルテントと同じなのです。ということは、各地のバトルテントはここバトルフロンティアのひな型、もしくは練習台として作られたのではないでしょうか。
レベル50を選択し、係員のあとについて中に入ります。

さまざまな機械が置かれた部屋に通されました。係員はメガネを直し、クリップボードに目をやりました。
「さあさあ!今回の対戦相手ですが、私の調査では……どうやら、ポケモンのタイプには特にこだわりがないようで…『自由奔放』なバトルを心がけているようですよ!」
「…えーと、タイプにこだわりがなくて自由奔放?わかるような、わからないような……」
「では、まずお客様のポケモンをお預かりして、ポケモンレンタルを行います!よーく考えて選んでくださいよ!!」
手持ちのモンスターボールを係員に手渡すと、ベルトコンベアに乗って6個のボールが流れてきました。中身はアノプス、ユンゲラー、ニドリーノ、ポリゴン、ラッタ、マグカルゴです。こうしてカントーのポケモンを目にするのは、本当に久しぶりです。
じっくりと考えた末、技の組み合わせが比較的よかったものを選びました。1匹目はアノプス、2匹目はニドリーノ、3匹目はポリゴンです。アノプスは攻撃が高く、素早さもそこそこあるので、先鋒として活躍してくれるはずです。
「それでは奥にどうぞ!」

バトルフィールドです。床にはグレーの六角形のタイルが敷き詰められ、壁はコンクリートの打ちっぱなしと、味気ないデザインをしています。壁際には研究員がずらりと並び、フィールドを見守っています。
1人目のトレーナーが入ってきました。ピクニックガールです。
「待てない待てない、すぐ勝負して!!」
彼女はコノハナを繰り出しました。先頭のアノプスを下げ、ニドリーノを出します。騙まし討ちを急所に受け、ニドリーノは大ダメージを受けましたが、二度蹴りでコノハナを倒しました。
2匹目のサイホーンに対してアノプスに交換すると、怖い顔で素早さを下げられてしまいました。しかし、それでも先手を取られることはありません。メタルクローを急所に当て、穴を掘る攻撃で顔を出したところに水鉄砲を撃ち、サイホーンを倒しました。
3匹目のアメモースの特性の威嚇の影響で、4倍弱点を突く原始の力も相手を倒すにはわずかに至りません。凍える風とつばめ返しに、ダメージの蓄積していたアノプスは倒れました。ポリゴンを出し、サイケ光線でアメモースにとどめを刺します。これでまずは1勝です。
「悔しさ止まらない。しくしく、うろうろ、ふにゃふにゃ」

前室に戻り、ポケモンを回復してもらいます。トレードを選択すると、さっき相手が使っていたポケモンの入ったボールが流れてきました。ワタシはポリゴンを手放し、コノハナを受け取りました。
その後、5戦目終了時に、能力的にイマイチだったニドリーノをアリアドスとトレードし、バトルを続けました。

いよいよ最後、7戦目のトレーナーはポケモンのタイプには特にこだわりがなく、「まずは相手を弱らせて…」というバトルを心がけているそうです。トレードは行いません。
カップ酒と焼き鳥を持った、着物姿のおじいさんが出てきました。お酒臭いです……
「レバーって、悪臭するの」
「はぁ?」
1匹目のドガースのヘドロ攻撃でアノプスが毒を食らい、アリアドスを出してナイトヘッドでHPを削りましたが、煙幕のせいで次第に攻撃が外れ始めました。この毒攻撃と煙幕が、「まずは相手を弱らせる」ということのようです。再びアノプスを出したところでいちゃもんをつけられましたが、原始の力でドガースを落としました。
2匹目はカブト、コノハナが草タイプの技を覚えていないのが痛いです。ここは力押しで行きます。アノプスはメタルクローと原始の力でカブトを倒しました。
3匹目のレディアンに対して、アノプスはいちゃもんの効果で原始の力を放つことができず、メタルクローで攻撃しましたが、毒のダメージで力尽きました。最後は、アリアドスのナイトヘッドの連発でレディアンを撃墜しました。
「(ぱくぱく)……うわー、やっぱりくせ―――」
結局、食べるんだ……

「バトルトレード7連戦突破、おめでとうございます!お客様の深い知識をたたえ、バトルポイントを差し上げます!」
「ありがとうございます!」
フロンティアパスに3BPが加算されました。預けていたモンスターボールを引き取ります。
「またのご利用をお待ちしていますよ!」

自分のポケモンではないだけに、あまりうまく使いこなせず、不馴れなルールにも戸惑いました。それでも少しはコツがつかめた様な気がします。

おこづかい833621円  プレイ時間125:28  ポケモン図鑑106匹  シンボル0個  バトルポイント003BP
ゲットしたポケモン/なし



#98
バトルファクトリーも2周目を終え、3周目に入りました。
レンタルポケモンはハクリュー、ブーピッグ、ゴルバット、ユンゲラー、コドラ、ロゼリアの6匹です。周回を重ねるに従い、技も充実してきているようです。
今回はそれほど迷うことなく決まりました。1匹目が素早さの高いゴルバット、2匹目が多彩な技を持つブーピッグ、3匹目が地震の使えるコドラです。
登場するトレーナーの戦い方は、「準備万端」、「雲行き次第」、「予測不可能」、「まだまだこれから!」と、さまざまでした。
最初の引きがよかったのか、一度もトレードすることなく、バトルは進みました。

前室に戻り、ポケモンを回復してもらいました。次は3周目のラストとなる21戦目、気合を入れます。
突然、電話の呼出音が鳴りました。
「申し訳ありません!少々お待ちください!」
係員は部屋の隅にある電話のほうへ行きました。何かあったのでしょうか?
「……えっ…?……ひぃっ!わっかりましたっ!!了解です!」
彼は受話器を戻し、汗を拭き拭き、こちらに戻ってきました。
「やはは……お待たせしました!この施設の所長である、ファクトリーヘッドからの伝言がありますので、お伝えします!」
ファクトリーヘッド…?
「『やるぞっ!今すぐ来いっ!』とのことです!ファクトリーヘッドがお呼びです!覚悟はよろしいですか?」
「はい、いいですよ!それで、その人の得意タイプや戦い方はどんな感じなんですか?」
「申し訳ありませんが、ファクトリーヘッドについての情報はお教えできません!では、バトルを始める前に、ポケモンの交換を行いますか?」
「このままでいいです」
「それでは奥へどうぞ!」

バトルフィールドに入ると、そこにはすでに男が来ていました。年は30代後半くらいでしょうか、オレンジのハンチング、無精ヒゲ、ラフな黒の上下に袖を切った白衣をはおり、そこからはがっちりとした筋肉質の腕がのぞいています。周囲の研究員たちのあいだには、ピリピリとした緊張感が漂っています。
男はワタシをにらむと、大声で怒鳴りました。
「ほらほら!早く来なっ!」
「ハイハイ……そんなに、せかさなくてもいいのに」
トレーナーポジションにつきます。
「俺の名前はダツラ!一応ここの責任者で、ファクトリーヘッドってのをやってる!おめえのバトルトレードのデータは見せてもらったぜ!まあまあいい筋してるみてぇだが、まだまだ頭がカッテぇなぁ!」
彼はニヤリと笑い、ワタシを挑発するかのように言い放ちました。
「な、なんですってぇーっ!頭が固いぃ?あのね、トレードしなかったのは、わざわざ交換するほど魅力的なポケモンを、対戦相手が持っていなかったからなの!『戦略的』!『戦略的』って言って!」
「イイかー?知識っつうのはただ本を読んだり、机に向かってるだけじゃ、なーんにも身にはならねぇんだぜ!自分の心と体で実際に体験してみねぇとなあ…」
「ワタシだって、いままでカントー、ホウエンと旅をしてきた中で、さまざまなポケモンと出会い、そこから多くのことを学んできたつもりです!いまこそ、それを見せます!」
「俺もおめえとおんなじ条件!レンタルポケモンで戦う!!ありったけの知識振り絞って、かかって来いやっ!」

彼はアーボックを繰り出しました。こちらのゴルバットの攻撃が下がらなかったことから、特性は威嚇ではなく、脱皮であることがわかります。ゴルバットが妖しい光を放つと、アーボックはラムの実で混乱を治し、逆に蛇にらみでマヒさせられました。アイアンテールが外れたところを、エアカッターで攻撃します。
…アーボックの主力技はヘドロ爆弾だけど、地震を使うものも多い。毒が無効で地震が使えるからといって、地面技が4倍弱点で足の遅いコドラを出せば、1発で返り討ちにされてしまう可能性がある……ブーピッグのサイコキネシスでなら、一撃で倒せるだろう。でも、このあとに何が控えているのかわからない以上、温存しておくのが無難……ここは、このまま押し切る!
アイアンテールをくらいましたが、ダメージはそれほどでもありません。度重なるゴルバットのエアカッターに、ついにアーボックは倒れました。

次はコモルーです。ブーピッグに交代した際に噛み砕く攻撃を受けましたが、反撃の冷凍パンチを叩き込み、相手を一気に追い詰めます。
一撃では倒せなくても、相手の攻撃力は知れている。次で決める!
怖い顔で素早さを下げられ、八つ当たりを受けましたが、とどめの冷凍パンチが決まり、コモルーは戦闘不能になりました。

最後はワカシャモです。前の戦いで、ブーピッグのHPはすでに1/2を切っています。ワカシャモは火炎放射を放ち、ブーピッグは全身を炎に包まれました。技を急所に受けたにもかかわらず、ブーピッグはギリギリで持ちこたえました。
「このブーピッグの特性は『厚い脂肪』!炎と氷の攻撃を半減する。もともと特防が高いというのもあるしね……さあ、ブーピッグ!サイコキネシスよ!!」
「フゴォ――ッ!!」
サイコキネシスがワカシャモをとらえ、勝負は決しました。21連勝です!

「イイねぇー!おめえ、わかってるねぇー!イイぜ!フロンティアパス、貸しな!」
彼はワタシの手からパスを取り上げると、そこに銀色に輝くノウレッジシンボルをはめ込みました。
「ノウレッジシンボル……ありがとうございます!」
「へっ…おもしれぇじゃねえか……次に会うときゃー、俺もマジでいくからな!しっかり勉強しとけよ!!」
「はい、もちろん!」

「ファクトリーヘッドへの勝利!並びに7連勝の達成、おめでとうございます!お客様の深い知識をたたえ、バトルポイントを差し上げます!」
「ありがとうございます!」
パスに14BPが加算されました。バトルファクトリー、制覇です!

パスを開いて確認します。ついに1個目のシンボルをゲットすることができました。残りはあと6つ、まだまだ先は長いです。

おこづかい833621円  プレイ時間127:56  ポケモン図鑑106匹  シンボル1個  バトルポイント020BP
ゲットしたポケモン/なし



#99
バトル施設挑戦はひと休み、バトルフロンティアについてはまだまだわからないことが多いので、場内に点在するトレーナー用の休憩所を回って、情報を集めることにしました。

「何よ、ここ……ちょっと怖い……」
お姉さんが眉間にしわを寄せ、視線を向けた一角では、独特な雰囲気のメガネの男たちが大声で盛り上がっていました。向こうもこちらに気づいたようで、ワタシに話しかけてきました。
「やあやあ、僕はバトルフロンティアいちの情報通!フロンティアマニアって呼んでくれよ!君、トレーナーだろ?僕が集めた、バトルフロンティアのホットな情報を教えてあげるよ!」
「は、はい!」
「そうだねぇ……今はバトルチューブがアッついみたいだね!」
「バトルチューブっていうと、あのハブネークの形をした建物のことですね」
「知ってるかい?あそこには、エニシダがフロンティアブレーンって呼んでるトレーナーのうちの1人…チューブクイーンっていう、怖ーいトレーナーが治めてるのさ!」
「すっげえ観察力ー!!やっぱ、先輩は違うっすわー」
「すっげえ情報力ー!!やっぱ、先輩は違うっすよー」
「すっげえ説得力ー!!やっぱ、先輩は違うっすねー」
フロンティアブレーン…チューブクイーン…か。

…そういえば、さっきからこのTV、何の番組やってるんだろ?
『こんにちは、「ポケモンニュース」の時間です。お待たせしました!カイナシティのがんばり屋さんが、市場でものすごくがんばっています!今なら、タウリンやリゾチウムが他よりも安く買えるそうです!あなたもカイナシティに行って、思う存分買い物を楽しんでみてはいかがでしょうか?以上、「ポケモンニュース」でした』

セールと聞いて、じっとしてはいられません!ワタシは自転車を飛ばし、港へと向かいました。

「わーっ!!そこどいてぇー!!」
もう、すっかり夜です。閉店まで時間がありません。入り組んだ市場をマッハ自転車で強引に駆け抜けます。買い物客をかわし、風船を引っかけ、あちこちぶつけながら突進します。
うっかり堅い木の実にタイヤが乗り上げて転倒し、体が宙を舞いました。
「わあぁ―――――っ!!!」

真っ暗です。ワタシは大きなつぼに、お尻からすっぽりとはまり込んでいました。
「ん――っ!ん――――っ!出られない……そうだ!出てきて、キラリン!(カチッ)」
「チャブッ!!??」 「せっ、狭いぃっ!!!!」
「アハッ、アハハハハハ!!くすぐったいよぉ〜!!…火、火はやめて!危ないからっ!……ええい、目覚めるパワーよ!!」
「チャッ!!」
つぼが真っ二つに割れ、無事に外に出ることができました。
「はぁ〜、死ぬかと思った……」 「チャンモ!」
「わし、がんばり屋!がんばって、いろいろ売りますよ!」
「あ、ども」

何はともあれ、買い物です。
「えーと…1本4900円!?いつもの半額じゃない!!」
ワタシは調子に乗って、タウリン、ブロムヘキシン、インドメタシン、キトサン、リゾチウム、マックスアップを持てる限り、40万円分ほど買い込みました。もし使い切れなくても同額で買い取ってもらえるし、貯金代わりだと思えばいいんです。
「またどうぞ!」

さて、成りゆきで戻ってきてしまいましたが、今回の旅の本来の目的は、まだまだ完成には程遠いポケモン図鑑の作成です。それに、よりシビアな戦いを要求されるバトルフロンティアにおいては、規定のLv.50に達しないまま挑もうとするのは無謀なことです。手持ちのレベル上げも行わなければなりません。
まず最初に、カントーに住んでいたころに集めたポケモンたちを、こちらに転送することにしました。ポケモンボックスを介して、ホウエンとカントーのパソコンを接続します。

「みんなぁ……!」
ザード(リザードン♂)、ララ(ラプラス♀)、カチュ(ピカチュウ♀)、イクシィ(ピクシー♀)、ナッチ(ナッシー♀)、ザーグ(ゲンガー♂)……懐かしいカントーのポケモンたちとの再会です。
「じゃあね!また、来てよね!」
「はい!遅くまですみません、アズサさん」
図鑑は記録数が121増え、227種類になりました。移動作業が終わったのは深夜のことでした。もう寝ます……

おこづかい392621円  プレイ時間128:18  ポケモン図鑑227匹  シンボル1個  バトルポイント020BP
ゲットしたポケモン/フシギダネ、ヒトカゲ、リザードン、ゼニガメ、キャタピー、トランセル、バタフリー、ビードル、コクーン、スピアー、ポッポ、ピジョン、ピジョット、コラッタ、ラッタ、オニスズメ、オニドリル、アーボ、アーボック、ライチュウ、サンドパン、ニドラン♀、ニドリーナ、ニドラン♂、ニドリーノ、ピッピ、ピクシー、キュウコン、プクリン、ラフレシア、パラス、パラセクト、コンパン、モルフォン、ディグダ、ダグトリオ、ニャース、ペルシアン、マンキー、オコリザル、ガーディ、ニョロモ、ニョロゾ、ユンゲラー、フーディン、ゴーリキー、カイリキー、マダツボミ、ドククラゲ、ゴローニャ、ポニータ、ギャロップ、ヤドン、レアコイル、カモネギ、パウワウ、ジュゴン、ベトベトン、シェルダー、ゴース、ゴースト、ゲンガー、イワーク、スリープ、スリーパー、クラブ、タマタマ、ナッシー、カラカラ、ガラガラ、ベロリンガ、マタドガス、サイドン、ラッキー、モンジャラ、ガルーラ、タッツー、シードラ、スターミー、バリヤード、ストライク、ルージュラ、エレブー、ブーバー、ケンタロス、ギャラドス、ラプラス、メタモン、イーブイ、オムナイト、カブト、カビゴン、ミニリュウ、ハクリュー、カイリュー、ヒノアラシ、オタチ、レディバ、イトマル、クロバット、ランターン、ネイティオ、ハネッコ、ヤンヤンマ、ウパー、ヤミカラス、アンノーン、フォレトス、ノコッチ、ハガネール、ハリーセン、ハッサム、ニューラ、マグカルゴ、ウリムー、サニーゴ、デリバード、デルビル、キングドラ、ドンファン、ヨーギラス(以上、移動で図鑑に記録)



#100
ポケモン図鑑作成の次の段階として、ワタシは新たにポケモンを育てることにしました。図鑑の記録数を増やすことと、対バトルフロンティア用のポケモンの育成を同時に行うわけです。
まず、どのポケモンを育てるのかを考えます。まだ図鑑に記録していない進化系の存在するポケモンであることと、バトルに向いているポケモンであることが条件になります。かなり悩んだ末、ヒノアラシ、ナックラーの2種に決めました。パソコンからジョシュ(チルタリス♂)を引き出します。
「チルゥ〜!」
「ジョシュ、さあ、あなたの出番よ!」

ジョシュの背中に乗り、117番道路の育て屋さんにやってきました。1匹しかいないポケモンを増やすためと、貴重な技マシンをなるべく節約するためです。名前はすでに決めてあります。
「ナックラー、あなたの名前は『マライア』よ」 「クワァ!」
「ヒノアラシ、あなたの名前は『ダイナ』よ」 「ヒノォ?」

トレーニング1日目、マライア、ダイナと、ミリア(マッスグマ♀)を始めとするマッスグマ軍団4匹を連れ、変化の洞窟に向かいます。マライアとダイナには学習装置を持たせました。ミリアたちに戦ってもらい、2匹のレベルを上げていきます。
終了後、カイナシティのポケモンセンターに戻り、ダイナを預けて代わりにドンメルのモリー(ドンメル♀)を引き出しました。ゆくゆくはバクーダに進化させ、タマゴ孵化担当としてがんばってもらうつもりです。

2日目は103番道路にやってきました。相手のレベルが低いので、ここからは自分で戦わせます。
「さあ、がんばっていこー!」 「クワッ!」 「ホワ!」
モリーとマライアは次々と野生のポチエナを倒していきます。ここでのトレーニングも中盤に差しかかった、そのときでした。

☆キラリ〜ン☆
なーんだ、オレンジ色のポチエナかぁ……あれっ?ポチエナって普通グレーだよね…………
お、オレンジいぃ――っ!!??
ワタシは必死に気持ちを落ち着かせ、考えをめぐらせました。相手のレベルは4、こちらのポケモンの最低レベルは14、HPを減らそうとして攻撃すれば、間違いなく倒してしまいます。あいにくと状態異常にする技もありません。
こんなときにジョシュがいてくれればなぁ……
いくら考えても仕方がありません。とりあえずマライアの砂かけで視界を奪い、ひたすらボールを投げました。ポチエナはなかなかボールに収まってくれず、5個目のプレミアボールでようやくゲットできました。キラリンに続く、ホウエン地方2匹目の色ちがいのポケモンです。

3日目はカナシダトンネル、113番道路へと場所を移し、トレーニングは終了しました。結果、マライアがLv.17、モリーがLv.19、ダイナがLv.21、ミリアがLv.39になりました。

物拾いの成果/第3回(マッスグマ4匹:Lv.96/91/38→39/36→37×ポケモン310匹)
・回復系:すごい傷薬×24、回復の薬×6、元気のかけら×8、元気のかたまり×4、なんでも治し×8、PPマックス×3
・一時強化系:プラスパワー×10
・育成系:不思議なアメ×6、タウリン×9、マックスアップ×4
・その他の道具:虫除けスプレー×5
・ボール:スーパーボール×13、ハイパーボール×6
「地震の技マシンを拾ってくることがある」と聞いたことがあるのですが、やはりそうそう落ちているものじゃないですね。

ミシロタウンに帰ってきました。ママにバトルフロンティアのことを話して聞かせ、新しく仲間になったポケモンたちをお披露目しました。ママも気に入ってくれたみたいです。

これから各地を回り、トレーナーとの再戦でみんなのレベルを上げていくことにします。自分の部屋でバッグを整理しつつ、何気なくTVをつけてみました。
『こんにちは、「ポケモンニュース」の時間です。たいへん珍しいニュースが入ってきました。120番道路でタネボーが大量発生した、という報告がありました!』
「大量発生!?」
『タネボーといえば、なかなか見つけることが難しいポケモンとしても有名ですね。あなたも、この神秘的なタネボーの大量発生を見に行ってはいかがでしょうか?以上、「ポケモンニュース」でした』
……行かなきゃ!

あわてて階段を駆け降り、玄関のドアを開けます。
「じゃあ、気をつけてね!」
「うん!行ってきまーす!」

ワタシは足を止めました。
目の前に広がるのはゆったりと雲の流れる青い空、次の町へと続く一本道、野生ポケモンが潜む草むら……足元にはヒノアラシのダイナが寄り添っています。
アチャモのキラリンを連れてミシロタウンを旅立ったあの日…そして、初めて自分のポケモン・ヒトカゲのザードを手にし、マサラタウンを旅立ったあの日の光景が重なりました。ワクワクする気持ちもあのときと同じです。

「ポケモンをつかまえに行くの?がんばってね!」
小さな女の子の声に、ワタシは我に返りました。
「ありがとう、がんばるよ。だってワタシ、ポケモン博士だから!」

おこづかい371671円  プレイ時間153:46  ポケモン図鑑227匹  シンボル1個  バトルポイント020BP
ゲットしたポケモン/なし

INDEX 目次前項