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P‐LOG エメラルド編

#41
ミシロタウンのうちです。
「ママ、ただいまー!」
「あら、そのバッジ、パパからもらったの!?」
「うん、パパに勝っちゃった!」
「じゃあ、ママもこれあげようかな」
ママからお守り小判をもらいました。ワタシはママにトウカジムでのパパとのポケモンバトルのことを話して聞かせました。ママは穏やかな表情で耳を傾けています。

「ねえ、ママ。もしパパが浮気なんかしたら、ワタシがおしおきしてあげるからね!」
ママはくすくす笑いながら、ワタシのワンピースのえりを直してくれました。
「あんまり無理はしないでね。何かあれば帰ってくればいいから」
「うん」
「じゃあ、がんばってね!」
「うん!行ってきまーす!」

103番道路にやってきました。この水面の静かな湾内でピカ(ピカチュウ♂)の波乗りを試すことにしました。ワタシは今までラプラスにしか乗ったことがなかったので、ちょっと緊張してしまいます。
「ピカ、人を乗せるのは初めてだけど、あなたならできるはずよ!ボードはいつもより大き目ね」
「ピッカ」
「よーし、波乗りよ!」
「ピカァー!」
ピカの放出したエネルギー体は前後に平たく伸び、次第にサーフボードの形を取っていきました。ワタシはおそるおそるそれに乗ってみましたが、人が乗っても沈むどころか水面から数cmの空間を保って完全に浮かんでいます。バランスを取るのにコツがいるようで、乗りこなすまでには少々時間がかかりそうです。
いきなりビキニのお姉さんと海パン野郎のはさみうちに会いましたが、軽く退けて無事対岸にたどり着くことができました。

久々にカラクリ屋敷に寄ってみました。植木の影で頭がテカるのがまるわかりです。
「む、むむ…!なぜ我輩が木の後ろに隠れているとわかった?…できる!」
今回の仕掛けは木造の迷路です。床のところどころに穴が開いていて、スイッチを踏むと穴がふさがるようになっています。塾帰りが3人ほどいましたが、ポケモンのレベルが低く楽勝でした。バトルでキラリン(アチャモ♂)がLv.28になり、つつくのかわりに電光石火を覚えました。

「あっ!あんた、ここまで来られたのか!うーむ…できる!徹夜で迷路を作ったのに…我輩の次の次の次の次の次くらいにすごい!」
「ハイハイ、ご苦労さまです…」
タイマーボールをいただきました。大王は例によって飛び上がって消えてしまいました。

キンセツシティのポケモンセンターに着きました。前々から考えていた計画を実行に移すため、ワタシはモモカ(ルビー2)と回線を接続しました。

「久しぶり、モモカ!」
『あー、なーんだ、ハカセか…』
「なんだはないでしょ…モモカ、実はさぁ」
『やだよ!おことわりぃ〜』
うーん、相変わらず手ごわいな…ここは何とかうまく丸め込まないと。
「年上の人の話はちゃんと聞くものよ。お姉ちゃんに言われたことない?」
『はぁーい』
「トモカ(ルビー1)から聞いたんだけど、あなた最近アブソル集めてるんだって?」
『うん、まーね!だいたい野生で100頭、タマゴから100頭くらいかな。すごいでしょ?』
「スゴーイ!!ねえ、ちょっとでいいからさ、ワタシにそのアブソル貸してくれない?」
『やだね』
「そんなこと言わずにさぁ…お願いっ!」
『…じゃあ、あたしの言うこと、なんでも聞いてくれる?』
「え!?なんでも?」
『そー、なんでもよ!いやなら別にいいんだけど?』
「わかったわよ…聞きます、なんでも言うこと聞きます!」
『そーそー、年下の言うこともちゃんと聞くものよ。ママに言われたことないの?』
見事に丸め込まれました…

紆余曲折ありましたが、モモカからアブソルのつがいを借り受けることができました。今まで資料で見たことはあったのですが、初めて実物を前にして、ワタシはあらためてその美しい白と黒のコントラストと気品あふれる立ち姿に感動しました。優れた血統と技を持つモモカのアブソルを育て屋に預けて繁殖させ、その子供を我がものにしようという計画なのですよ(ニヤリ)。

おこづかい091566円  プレイ時間053:09  ポケモン図鑑054匹  バッジ5個
ゲットしたポケモン/アブソル(交換で図鑑に記録)



#42
『「ポケモン育て屋」 あなたのポケモン育てます』
「わしは育て屋ばあさんじゃ。おまえさんのかわりにポケモンを育ててあげるよ。何か育てて欲しいのかい?」
「はい、このアブソル2頭、お願いします!」
ワタシはマッハ自転車に乗り、キンセツシティ〜シダケタウン間を往復しながらタマゴが生まれるのを待つことにしました。障害物のない直線コースをフルスピードで思いっきり飛ばすのは、まさに気分爽快です。しかし、そう思えたのも最初のうちだけでした。

「おお!あんたか。預かっていたポケモンを育てていたら…」
「タマゴね!はい、次っ!!」
「おお!あんたか」
「はい、次っ!!」
次!次!次!次!次!次!次!次!次!次!次!次!次!
次!次!次!次!次!次!次!次!次!次!次!次!次!
次!次!次!次!次!次!次!次!次!次!次!次!次!
次!次!次!次!次!次!次!次!次!次!次!次!次!
次!次!次!次!次!次!次!次!次!次!次!次!次!


数日後……
「モ…モモカぁ…?」
息も絶え絶えに地面にへたりこんでいるワタシの前に、突然モモカがペリッパーに乗って現れました。
「あー、ご苦労!じゃあ、生まれた子供たちを見せてもらうね」
彼女はタマゴからかえったばかりの小さなアブソルたち約100頭を1頭ずつ丹念に調べ始めました。図鑑を当てたり、かかえあげていろいろな角度から眺めたりしては、なにやら考え込んでいるようです。

「うん、決めた!」
「え!?決めたって?」
モモカはその中から2頭を選び出し、両わきにかかえて連れてくるとワタシの前に下ろしました。
「名前は…お姉さんのほうが『テンペスト』、弟のほうが『ブラースト』ね!」
「テンペストにブラースト?ええっと…『暴風雨』と、『突風』ってこと?」
「そうよ、強そうでしょ!それにいかにもわざわいポケモンって感じでしょ?」
「またそんな誤解を招きそうな名前を……」
「じゃ、あとよろしくね!」
「は!?」
「ポケモンリーグに連れて行くのよ、ハカセがね。ちゃんと姉弟いっしょに殿堂入りさせてあげてね!」
「姉弟いっしょに?同じポケモンが2頭もいたら弱点がかぶっちゃうじゃない!…あのね、ポケモンバトルっていうのはタイプバランスが大事なのよ!そんなの当たり前でしょ!」
「ハカセ!理屈ばかり言うのは愛が足りない証拠よ!なんでもあたしの言うこと聞くって言ったよね?なに?約束も守れないの?あーあ、こういう人間にだけはなりたくないよなぁー」
「……わかったよ」

「ねぇ、ハカセ…」
「なによ?」
「あたしってポケモンリーグのチャンピオンでしょ。せっかくゲットしたアブソルたちをただ連れて歩くことはできても、ジム戦をしながらいっしょに強くなっていくっていうことはもうできないの。だからハカセ、あたしのかわりにアブソルたちに冒険の旅をさせてあげて!広い世界を見せてあげて!お願いよ……」
「モモカ、あなた……」
「…あたし、もう帰るね。テンペストとブラーストのこと、よろしくね!」
「うん、わかった!まかせて!2頭はワタシが必ず殿堂入りさせる!さあ、あなたたちもあいさつして!」
「アゥ!」 「アァ!」
モモカは本当にうれしそうでした。ワタシは彼女のこんな笑顔ははじめて見たような気がしました。

おこづかい086166円  プレイ時間059:10  ポケモン図鑑054匹  バッジ5個
ゲットしたポケモン/なし



#43
うちのパーティーに新たにテンペスト(アブソル♀)とブラースト(アブソル♂)が加わり、物拾いのデータ収集も兼ねて2頭を育てることにしました。
トモカに頼んで物拾い担当としてトモカのスグル(マッスグマ♂、Lv.96)、モモカのマース(マッスグマ♂、Lv.91)、ニャース(サファイア)のモンド(マッスグマ♂、Lv.36)を借り、学習装置を1台もらいました。トレーナー戦には出さないという約束でです。そのかわりにトモカからは木の実探しを頼まれました。うちのミリア(マッスグマ♀)には技マシンで恩返しを覚えさせました。育成にはこのマッスグマ4匹を連れていきます。

1日目。103番道路です。育てる2頭のうちバトルに出ないほうに学習装置を持たせ、ポチエナ、キャモメ、ジグザグマを倒して一度に両方を育てていきます。バトルはテンペスト、ブラースト、ミリア、モンドの4匹で分担しました。こういうときはPPの多い技が役に立ちますね。

2日目。昨日に引き続き103番道路です。最後にケムッソを倒すため102番道路に移動しました。必要数ポケモンを倒し、アブソル姉弟はLv.16になりました。

努力値の最終確認のため、カイナ市場のがんばり屋さんのところへ行きました。
「あら?君のアブソル…」
「…どうですか?」
「ものすごくがんばったのね!ごほうびとしてこのがんばリボンをつけてあげて!」
テンペストとブラースト、そしてミリアがリボンをいただきました。

物拾いの成果(マッスグマ4匹:Lv.96/91/36/28×ポケモン255匹)
・回復系:いい傷薬×5、すごい傷薬×22、回復の薬×9、元気のかけら×3、元気のかたまり×4、なんでも治し×1、PPエイド×1
・一時強化系:プラスパワー×6
・育成系:不思議なアメ×4、タウリン×4、マックスアップ×5、ポイントアップ×2
・持ち物:食べ残し×2
・その他の道具:虫除けスプレー×3、穴抜けのひも×4
・ボール:スーパーボール×10、ハイパーボール×3

ワタシは残ったアブソルたちの多くを野に放ちました。パソコンの中にしまいこんでおくよりも、外の世界で自由に暮らしたほうがいいと思ったからです。もともと他に従うことを好まないアブソルにとってはなおのことです。自然界には身の安全や十分な食料の保障がないということは知っています。いつか彼らはワタシの行為を身勝手だと断罪するのでしょうか。

これからの行動計画を立てます。
すぐに次のジムのあるヒワマキシティを目指してもいいのですが、せっかく波乗りが使えるようになったことだし、今まで行けなかったところをまわってみることにします。最近急に再戦の申し込みが入るようになったのでそれもチェックしていきます。アブソル姉弟にはそれぞれ学習装置を持たせました。

トウカシティで池の向こう側にあるアイテムを拾って森を抜け、今まで声をかけていなかったトレーナーたちをポケナビに登録していきます。104番道路の池を波乗りで進むと、ペリッパーLv.27が現れました。やたらと超音波や守るを連発したり、眠らせてもすぐボールから出てきたりするのでちょっと苦労しましたが、何とかゲットに成功しました。

カナズミのポケモンセンターで休憩したのち、北側の砂浜から海を越えて対岸の115番道路に向かいました。それにしても何の達人だかよくわからない自称達人やら、ヘタクソな隠れみのを使って木になりきっている忍者ごっこやら、とにかくヘンなトレーナーが多いです。ピカがLv.29になりました。

サイキッカー&バトルガールとのダブルバトルでマクノシタLv.26が突然吹き飛ばしを使い、ブラーストが強制的に戦闘に引きずり出されてしまいました。相手はHPを減らしているとはいえ、こちらのレベルは18、戦うにはレベル差がありすぎます。
しかしその心配は杞憂に終わりました。ブラーストはマクノシタをつばめ返しであっさりとしとめ、彼と交代で出たテンペストもキルリアLv.26をシャドーボールの一撃で葬り去りました。2頭はLv.19になりました。
アブソル…その名は「絶対なる存在」
ワタシはアブソルという種族の持つ強大な力を目の当たりにしたのです。

おこづかい098113円  プレイ時間063:52  ポケモン図鑑055匹  バッジ5個
ゲットしたポケモン/ペリッパー



#44
115番道路でネコブが自生していたので実を摘み取りました。効果を調べてみましたが、トモカから頼まれているものとは違うようです。岩山を少し登ったところで技マシン01「気合いパンチ」を拾いました。奥の草むらでプリンLv.24、オオスバメLv.25をゲットし、カナズミシティへと戻りました。北へは行けるところまで行ったので、今度は南へ向かうことに決めました。

浜辺の小屋に寄ってみましたが、ハギ老人は留守のようで船も見当たりませんでした。まだカイナの砂浜でワタシのことを待ってくれているのでしょうか?

砂浜からピカの波乗りで海に出ました。のんびりと105番水道を進んでいきます。
「青い空…広い海…のどかよねー…」
「のどかですよねぇ…」
マリルLv.26を出してきたので、キラリンとミリアでテキトーに片付けました。
ホーント、のどかよねー
遺跡マニアの人から近くに珍しい岩があるらしいと聞いたのであたりを調べてみると、砂漠で見たのと酷似した遺跡がありました。海の中から小さな岩山が突き出ており、それを中心として6つの岩が配置されています。今回もその来歴を示すものは何も発見できませんでした。

海上ではメノクラゲがうんざりするほど出てきます。気まぐれにLv.23のものをゲットをしました。出現する野性ポケモンのレベルはさまざまで、時にはLv.30近いメノクラゲやキャモメ、ペリッパーが出くるので注意が必要です。トレーナーも多いので回復のためトウカシティのポケモンセンターとの間を行きつ戻りつしながら105番水道から106番水道へと進みました。

そんなこんなでムロタウンに到着しました。キラリン、ミリア、ジョシュ(チルット♂)はLv.29に、テンペストとブラーストはLv.21になっていました。ポケモンセンターでみんなを回復させます。

「ねぇ、『トップ つり』って知ってるかい?もちろん知ってるよね!だって今『トップ つり』が大流行してるからね!君のまわりでも『トップ つり』がはやってるだろ?」
「そんなの聞いたこともないよ」
「え?はやってないの!?じゃあ、いま何がはやってるか聞かせてよ!」
「ここだけの話…いまホウエン的には『わたしの アチャモ』がひそかなブームなの!」
「え?『わたしの アチャモ』?…あ!あぁ!知ってる、知ってるよ!もっ、もちろん知ってるさ!」
ニヤリ!

狙いどおり、集会所の中は『わたしの アチャモ』の話題で持ちきりでしたが、その中に一人だけミョーにズレている人がいました。
「最近僕の中では『ヘドロ爆弾』が大ブームなのさ!」
「へぇー、大ブームねぇ…」
「えー、君『ヘドロ爆弾』知らないの?それはかわいそうだな。よし!僕があげるよ!」
彼から技マシン36「ヘドロ爆弾」をいただきました。
「『ヘドロ爆弾』もいいけど、『わたしの アチャモ』って技を使えるポケモンもいいよね!」
それはどうだかわかりませんけど……

久々に石の洞窟に入ってみました。岩を手当たりしだいに砕いてみたところ、イシツブテに混じってノズパスLv.13が現れたので、すかさずゲットしました。
下の階層に降りてすぐのところにある砂の坂をマッハ自転車で上ります。幻影の塔と同じような崩れる床に苦戦しつつも、何度目かの挑戦でようやく渡りきることができました。しかし苦労したわりに最奥部で見つかったのは不思議なアメとかわらずの石のみでした。もう野生ポケモンを避ける気力もなくなっていたので帰りは穴抜けのひもに決定です。トホホ…

おこづかい109936円  プレイ時間066:05  ポケモン図鑑059匹  バッジ5個
ゲットしたポケモン/プリン、オオスバメ、メノクラゲ、ノズパス

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