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ポケモンWCS日本代表決定大会 ゲーム大会東京B2レポート

ポケモンワールドチャンピオンシップス
ポケモンワールドチャンピオンシップス(以下、WCS)日本代表決定大会は、「ポケットモンスタープラチナ」と「ポケモンカードゲーム」の日本代表を決める公式大会だ。47都道府県で開催される1stステージ・都道府県予選、全国6会場で開催される2ndステージ・エリア予選と進み、Finalステージで日本代表が決定する。日本代表は、アメリカ西海岸で開催される世界大会・World Championships 2009に出場することになる。
参加は事前応募抽選制で、都道府県予選の応募者全員に色違いの金のミロカロス(プラチナ向け)と限定カード3種類(フカマル・ガバイト・ガブリアス)がプレゼントされる。
このためプレゼント目当てでの応募が増え、出場権当選の倍率が上がることとなった。かくいう私も、ミロカロス目当て・出場は「できたらいいなあ」くらいの軽い気持ちで応募した。結果見事当選、慌ててポケモンを選び、育成を急ぐ。


予選ラウンド
2009年1月25日日曜日、私は東京ドームシティ・プリズムホールに来た。出場するのはゲーム大会都道府県予選東京B2、カテゴリーB(1996年12月31日以前生まれ)だ。公式大会への出場は、ポケモンリーグ全国大会2004(横浜大会予選1回戦敗退)、ポケモンリーグ全国大会2005(横浜大会予選3回戦敗退)に続き、3度目となる。
東京ドームシティ・プリズムホール
東京ドームシティ・プリズムホール
ゲーム大会入場口
ゲーム大会入場口
入口でだいすきクラブカードをリード、身分証を提示して選手証を受け取り、再入場用のブラックライトスタンプを左手首に押される。次は手荷物検査だ。危険物がないか、バッグの隅から隅まで調べられる。開栓済みのペットボトルは一口飲んでみせなければならない。更に金属探知機で全身を念入りに調べられ、ようやく会場に入ることができた。
昨年4月、開催を妨害するという内容の差出人不明の手紙が届き、カードゲームの大会が中止になったことがあった。それ以来この有様だが、過剰とも思える警備をいつまで続けるつもりなのだろう。
予選ラウンド受付の11時まで、まだ時間がある。外に出、ドームの周りをぐるりと一周して時間を潰す。


スタンプ確認・手荷物検査・金属探知機を経て再入場。会場は熱気に溢れている。小さいながら物販コーナーもあった。カード商品中心だが一応プラチナもあり、在庫処分なのかセレクトショップ限定だったボストンバッグ等も置かれていた。
受付の列に並ぶ。番号札の数字は261だった。公式には非公表だが、当選者は512人、実際の出場者は350人を越える程度だったらしい。

形式はLv.50以下のポケモン4体を使用するダブルバトル、プラチナのダブルカップのルールで行う。
この日のために私が用意したのが以下の4体だ。リザードンはトゲキッスと迷ったが、素早さ重視&長い付き合いということで決定。まさに総力を結集して戦いに挑む!
ディーネ(メタグロス、意地っ張りな性格、Lv.50)+先制の爪/プラチナのシナリオ攻略メンバー
ラブル(ヨノワール♂、慎重な性格、Lv.50)+食べ残し/新規
ドレイク(リザードン♂、臆病な性格、Lv.50)+ヤタピの実/エメラルド出身
フォウ(ガブリアス♀、陽気な性格、Lv.50)+気合のタスキ/ダイヤモンドのシナリオ攻略メンバー
予選ラウンドは、各ラウンドで勝利した者が次のラウンドへと進む、ラウンドバトル方式で行われる。ラウンド1に始まり、最終のラウンド3で勝利した者だけが決勝トーナメントに出場することができる。途中で敗れた者はラウンド1の最後尾に回り、決勝トーナメントの定員64人に達するまで続けられる。

私の番が回ってきた。緊張しつつ、対戦台につく。長机に白い箱型の機械が3台ずつ置かれている。側面から延びた太いケーブルがDS LiteのSLOT-1に繋がっており、DSカードは本体上部のスロットに挿すようになっている。
係員が電源を入れ、指示に従って各自カードを挿し、DS Liteを操作する。ワイヤレス対戦を機械を通して直接行う形になる。ケーブルが短く硬いので腰辺りの位置で操作しなければならず、首が凝ってしまうのが使用者に優しくない。
戦闘開始!
戦闘開始!
対戦台
対戦台
終了後選手証の勝敗に丸をつけ、相手のサインをもらう。ラウンド1お坊ちゃま、ラウンド2ミニスカート、そしてラウンド3ジョギングと、あれよあれよと勝ち進み、決勝トーナメントへの進出が決まった。単に私の運が良かったのか、それとも前述のプレゼント効果で気軽な応募が増え、層が薄くなったのだろうか。
ダイヤモンド・パールの大ヒットは、それまではオフラインに限られていた対戦という遊びに、オンラインというより多くの人々に楽しまれる道を拓いた。その意味は大きいだろう。
見かけたポケモンは、ギャラドス、グレイシア、クレセリア、トゲキッス、ドサイドン、ヒードラン、ボーマンダ、メタグロス、ヤドキング、ユキノオー、ラティアスなどと、バラエティーに富んでいた。コメットパンチで殴ったのち爆発したり、飛行・浮遊ポケモンを重力で引きずりおろして地震を撃ったり、猛火ヤタピ大文字で焼き払ったりした。

専用の受付に案内され、机に並ぶ裏返された選手証の中から任意で1枚を選ぶ。番号は6、果たして吉と出るか凶と出るか。
集合は14時、時間があるので外で昼食をとることにする。シティ内の店は観光地価格だったり、リアルギャンブラーに威圧されたりで、結局通りのコンビニで中華まんを買って済ませた。


決勝トーナメント
3度目の手荷物検査で、なぜかキーホルダーが引っかかり、警備預かりとなってしまった。
一同整列し、順に対戦台につく。ついに舞台は決勝トーナメント、俄然緊張感が高まる。目の前の虫取り少年も相当落ち着きがない。予選ラウンドとは異なり、ポケモン選択画面の決定を押す直前で待機する。アナウンスが流れて握手を交わし、ゲームの「戦闘!トレーナー」の曲と共に勝負が始まる!
定員が少ない県に合わせて作られているのか、勝者の選手証に同じものがもう1枚ホチキスで足された。64人が32人になり、更に16人になった。私はまだ残っている。出来すぎだ。勝った相手に激励された。負けるまで勝ち続ける!と心に誓うムラサキなのであった。

エリートトレーナー登場。この男……!
こちらはメタグロスとヨノワール、向こうはラティオスとウィンディ!手合わせすれば相手の力量は推し量れるが、今まで戦ってきた者たちとは違う。あの2体が相手ではメタグロスは2ターンは持たない……それなら!
ラティオスの流星群がヨノワールを襲う。だが、ヨノワールは特防特化型、HP半減で耐える。続けてのウィンディの熱風により、こちらは2体共にHPが4分の1となった。そのとき、メタグロスが大爆発を起こす!ウィンディを倒し、ラティオスは気合のタスキで持ち堪えたものの、ヨノワールのしっぺ返しに倒れた。成功だ。
こちらはリザードン、向こうはメタグロスとカビゴンを出す。リザードンはメタグロスに向け、大文字を放つ。メタグロスはオッカの実でその威力を半減させ、コメットパンチでヨノワールを倒した。リザードンはカビゴンの捨て身タックルを食らい、大ダメージを受けたが、猛火を発動させ、更にヤタピの実で特攻を上げた。
ガブリアスを出す。メタグロスが守るを使い、地震と大文字は防がれた。攻撃を耐えたカビゴンが自爆する!!リザードンは落ち、気合のタスキで持ち堪えたガブリアスも次のターン、バレットパンチで倒された。私の運も……ここまでか……
バトルレコーダーに戦いを記録しておく。彼は初手爆破は意外だったと話した。メタグロスが囮だと読んで、リザードンでカビゴンを攻撃していればあるいは……
でも、いい勝負だった。悔しさ混じりの笑顔で握手を求め、エールを送る。決勝トーナメント3回戦敗退、ベスト16だった。
博士
ディーネ(メタグロス、Lv.50)
ラブル(ヨノワール♂、Lv.50)
ドレイク(リザードン♂、Lv.50)
フォウ(ガブリアス♀、Lv.50)
なゆき
ラティオス(♂、Lv.50)
いぬかみっ(ウィンディ♂、Lv.50)
にえとのの(メタグロス、Lv.50)
まるいの…(カビゴン♂、Lv.50)


ベスト8の選手たちが別室へと移動する。DSカードのチェックを受けるためだ。しばらくして選手たちが戻り、準々決勝、準決勝が行われる。ギャラリーは2枚の大型モニタで観戦する。
決勝戦には、あの彼がいた。激戦の末、最後に残ったのはドータクン、ラティオスとメタグロス。ドータクンが大爆発し、ラティオスが落ちる。耐えられるはずのメタグロスは攻撃を急所に受け、倒れた。驚嘆の声が上がる!!引き分けだ。
ケント
ルンパッパ(♀、Lv.50)
ラプラス(♀、Lv.50)
ラグラージ(♂、Lv.50)
ドータクン(Lv.50)
なゆき
ラティオス(♂、Lv.50)
いぬかみっ(ウィンディ♂Lv.50)
にえとのの(メタグロス、Lv.50)
まるいの…(カビゴン♂、Lv.50)
主催者側から説明が行われる。ルールでは決勝戦で引き分けとなった場合、再対戦となるが、2人はお互い手の内を知られ、もう戦いたくないとのこと。両者合意の上、特別にじゃんけんで勝敗を決定することが認められた。前代未聞の事態だ。
最初はグー。じゃんけん、グーとグー!ギャラリーから溜息が漏れる。
あいこで、パーとチョキ!!東京B2カテゴリーB優勝はなゆきさん、準優勝はケントさんと決まった。お二方ともおめでとう!

表彰式
表彰式
ゲーム大会・カードゲーム大会合同で表彰式が行われた。皆、エリア予選では頑張ってほしい。
それを見届け、プレゼントの配布所へ。受け取りは説明を受けてのセルフサービスだった。かまぼこ型をした専用ROMは成型色が緑とグレーで、ミロカロスのイラスト入りのシールが貼られている。それをSLOT-2に挿し、不思議な贈り物で「友達から受け取る」を選ぶ。カードももらった。
ミロカロス(☆♂、臆病な性格、Lv.50)+クラシックリボン+火炎玉/WCS(♂、ID10128)
スタッフ総出のお見送りを受け、キーホルダーを返してもらって会場を後にする。時刻はもう17時を回っている。


帰り道
浜松町のポケモンセンタートウキョーへ。ユニオンルームを覗くと、イーブイコレクションのペーパーウォッチはまだ残っていた。配布開始から1週間以上経っているというのに珍しいことだ。急いでブイコレイーブイをリーフィアに進化させ、係員に提示して受け取る。ケースもベルトも本当にただの紙だ。
店内へ。この時間は空いている。新発売のリザードンとレックウザのぬいぐるみは、デフォルメ少なめでなかなかの出来だ。上旬発売のドールシリーズもチェック。ビッパ、スボミー、クレセリア、どれも欲しくなってしまう。予算とスペースの都合で買えないのが残念だ。細々としたものを購入した。
ポケモン A4クリアファイル フワンテ¥190
ポケモン 箸置き ポッチャマ¥480

本日のまとめ。一つ言えるのは、とにかく運が良かった。対戦相手に恵まれた感があるし、命中率の高くない技もほとんど外れることがなかった。まあ、先制の爪は一度も発動しなかったが。読みもそこそこ冴えたし、自分的には上出来な感じだ。機会があれば、また参加してみたい。

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