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ポケモンレンジャー登場!プラマイの悪夢再び!?

ニンテンドーDS ポケモンレンジャー
3月23日の発売から早10日あまりが過ぎた。現在のところ、私は本作を購入していない。DSを未だ入手できていないということもあるが、前評判があまりかんばしくなく、購入意欲をそそられなかったというのが大きい。
最近はレビューも多く見受けられるが、おおむね共通するのは以下の2点だ。

・グルグルアクションが単調。
・ゲームとしてのボリュームが少ない。

前者に関しては、ポケモンによってキャプチャにコツが必要で難易度に差はあるものの、アクションアドベンチャーと銘打っていることを考慮すれば、アクション要素が1種類しかないことは単調というほかない。「キャプチャ」が今までにない新機軸であるのは間違いないが、大幅な改良がなされない限り、続編が出る可能性は低いように思われる。
「ポケモンコロシアム」は当時入手方法がなかったポケモンをゲットできたことでそれなりに受け入れられ、「ポケモン不思議のダンジョン」は「Rogue」のシステムにポケモンのキャラクターを当てはめただけではなく、秀逸なシナリオを取り入れたことで成功している。これらは例外的なもので、ポケモンゲームは赤/緑より続く本流に比べると、それ以外の派生ソフトはあまり売れないというのが定説だ。
後者に関しては文字通りシナリオ部分が短く、クリアに必要な時間は8〜12時間程度であるという。その上すべてのミッションを終了すると、あとはブラウザを埋めるくらいしかすることがなくなってしまう。

本作ではポケモンと出会っても、キャプチャして力を借りればそれでお別れ、とドライなものになっている。ニックネームをつけることもできない。ポケモンをゲットし、主人公とともにポケモンも成長していくという従来のシステムに慣れた者が違和感を感じてしまうのは否めない事実だ。「ポケモン」でなければそれなりに楽しめたのかもしれないが。


プラスルorマイナン
本コラムのタイトルがアニメ調なのはさておき、「悪夢」とはいったい何を意味しているのか?
これはまったく個人的なことなのだが、ご存知のとおり、私ムラサキ博士はジラルダンのごときコレクターである。ガチャガチャを回す機会が多いが、プロフィールにも書いてあるようにガチャ運はかなり悪い。いや、ないに等しい。そんな私の手にかかればあら不思議、なぜかプラスルばかりがダブってしまうのだ。困ったものである。
ゲームでの特性やアニメでの扱いを考えれば、2匹いっしょに使うのが正しいように思う。しかし、本作では最初に与えられるパートナーポケモンはどちらか1匹、しかも主人公の性別によって固定されている。これが私の中のガチャのダブりの悪夢を呼び起こしてしまうのだ。別の作品になるが、「ポケモンコロシアム」のシナリオ中でぽつんとプラスル1匹だけを託されるのも記憶に新しい。
そういうわけで、プラマイのセットものは非常に助かる。


これから…
今秋〜今冬の発売と目されるシリーズの正統な本流「ダイヤモンド/パール」(以下、D/Pと略)まで、果たしてこれでモチベーションを持たせることができるのだろうか?それまでの「つなぎ」の色が濃い本作ではあるが、(株)ポケモンはかなりプッシュしている。
7月15日公開予定の映画「ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ」の特別前売券を購入することで、通常のプレイでは遊ぶことのできないWミッションを入手することができる。内容はマナフィのタマゴとデオキシスに関するものだが、これは「D/Pではレンジャーの配布データなしにはマナフィはゲットできないのではないか?」との疑念を抱かせるに余りあるものがある。本作には他ソフトとの通信が不可であることが明記されてはいるが、それにD/Pが含まれるのかは現時点では不明だ。今年は配布内容は抜きに、純粋に映画そのものが試されることになるのかもしれない。

最後まで否定的な言葉が並ぶこととなってしまったことをお許しいただきたい。ただ、この状況は2002年当時に非常によく似ている。当時、ゲームは金/銀からルビー/サファイアへ、アニメはポケットモンスターからアドバンスジェネレーションへとシリーズが移行する大きな谷間にあった。
期待と不安を胸に、新しい物語を待ちたい。

2006/04/05

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