INDEX

ニビシティ

マサト「ははっ!」
タケシ「これで少しはかわったものを食べさせられる」
サトシ「あっ!…は、博士!?」
ハルカ「どうしたの、サトシ?」
サトシ「さ、先に戻ってて。ちょっと向こうのポケモンセンターに寄ってくるから」

サトシ「博士!…博士!…博士!!」
オーキド「おう、サトシか」
サトシ「…博士」
オーキド「ピカチュウの戦果はどうじゃ?順調なのかな?」
サトシ「…は、はい。博士」
オーキド「うむ、来るがいい」
サトシ「はい」

オーキド「ほら、何をしている。入って入って」
サトシ「こ、ここは?」
オーキド「博物館という所は情報を集めるのに便利なのでな、ここに住み込みをさせてもらっている。こいつをピカチュウに持たせろ。ロケット団のポケモンの持ち物を参考に開発した」
サトシ「(こ、こんな古い磁石を…博士、ベトベトンののしかかりで酸素欠乏性にかかって…)」
オーキド「すごいぞ、ピカチュウの戦闘力は数倍に跳ね上がる!持って行け、そしてすぐ持たせて試すのじゃ」
サトシ「はい。でも博士は?」
オーキド「研究中の物がいっぱいある。また連絡は取る。ささ、行くんじゃ」
サトシ「うん…博士、オレ、くにでママに会ったよ…博士、ママのこと気にならないの?」
オーキド「ん?んん。バトルフロンティアはもうじき終わる。そしたらマサラへ一度行こ…」
サトシ「博士…!?」
オーキド「急げ、お前だってポケモントレーナーになったんじゃろうが
!」

サトシ「……あああーっ!!」

翌日

オーキド「うん、そうか。わしは嬉しいよ、お前がピカチュウのトレーナー。ゆうべ渡した持ち物はどうじゃった?」
サトシ「え?」
オーキド「ほら、お前に渡した新型の磁石じゃ。え?あれは絶大な効果があったじゃろ、ん?サトシ」
サトシ「え、ええ、そりゃもう…」
オーキド「そうか、うまくいったか!フフフ、よし、やるぞやるぞ!じっくり新開発に打ち込むぞ、ハハハ!」
サトシ「は、博士?」
オーキド「そうか、うまくいったか!フフフ、そうさ、わしが作った物じゃからな!フフフ、これからが腕の…」
サトシ「は、博士!」

サトシ「いい釣り竿がなんの役に立つんです?博士は人間よりポケモンの方が大切なんですか!?」
オーキド「ピカチュウカーを出せ!」
サトシ「博士!」
オーキド「お前もニビジムへ行くんじゃ!」
サトシ「博士…」

サトシ「逃がすか!」
ニャース「…嘘ニャ、まさかこんニャ…ニャーッ!!」
コジロウ「まるでこ、こっちの動きを読んでるようだぞ」
ムサシ「き、気まぐれよ。まぐれよ!」

TV「ドラマではありません、これは実戦です!カントーの片隅でポケモントレーナーとロケット団が戦い続けているのです!」

生中継

オーキド「そうじゃそう。えーいサトシめ、何をやっておるか!」

TV「ソーナンスタイプがやられ、ニャース気球が前進してきました!ポケモンの姿はいまや1匹も見えず、戦いの展開はまったくわからなくなっています!」

カスミ「黄色いポケモンが勝つわ」
サカキ「ん?ピカチュウは映っていないぞ」
カスミ「わかるわ。そのためにあたしのような世界の美少女をボスは拾ってくださったんでしょ?」
サカキ「フフフ、カスミは賢いな」
カスミ「フフフフッ」

オーキド「そうじゃ、それでいいのじゃサトシ。あの新しい持ち物のおかげじゃ。ピカチュウは使えるぞ!はははは、あははは、あはははっ
!ポケモンリーグ協会万歳じゃ!!」


機動携帯獣ピカチュウ、次回「バトルピラミッド攻略戦」
君は、生き延びることができるか?